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大人の英会話習得は「理解」が並行する

大人は子どものように「感覚的」に物事を覚えることが難しくなっています。ましてや、すでに活性化を終えた「言語野」は、新たなことばを吸収してはくれません。
ですから、大人になってからの言語習得は、「知識」と「理解」が重要です。逆に言えば、この「知識」と「理解」によって言語野の代わりを務めることは十分に可能なのです。
「理屈抜き」というのは子どもの特権です。遊びの中で体の動かしかたを学んだり、複雑なアニメのキャラクターの名前を記憶していたり、野球選手の名前や電車の駅など、子どもの「楽しみ」から発生する能力は素晴らしいものがあります。子どもたちは覚えようとして覚えたわけではなく、楽しみの中から自然とそのような事柄を身につけたのです。そして、言語は周囲の環境から自然に吸収します。
大人はこれができません。ですが、「考える」力が発達しています。
その「考える」の中には「どうしたら覚えられるか」、「どうしたらより欲発音できるのか」ということも含まれていて、それは自然発生的に頭の中で機能しています。
言語野に言葉を吸収させることは出来ませんが、このように「試行錯誤」しながら、経験を積み重ねることによって、新たな言語を習得することは可能なのです。
感覚的に完璧な発音を覚えることは出来ませんが、訓練を重ねて「経験」としてより良い発音を目指すことは可能です。それには「習得する」というモチベーションが必要ですが、それを自らで巧くコントロールし、効率よく習得することができるのも、大人なのです。
聞いた言葉を理屈で理解し、瞬間的に日本語に置き換える。そしてそれをまた瞬間的に英語に置き換えて、会話をすることが出来るのです。
むしろ、感覚的に英語を覚えた子どもであっても、日本語にそれを置き換えるのは必要なことです。
ふたつの言葉を話すということは、その両者の言葉を互いに変換できなければいけません。それはやり「理屈」で実現することですから、感覚的に英語を覚えた子どもであっても、必ず理屈で英語を理解するプロセスが必要なのです。
ですから、大人でも子どもでも、英語を習得するためには「理解」が必要なのです。大人の場合は、「理解」が先行して覚えていく、というイメージです。

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