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「英語」と「英会話」は違うということ

学問としての「英語」と、相手とコミュニケーションをとるための「英会話」は、全く別物です。例えるならば、「言葉」を覚えたての幼児は、「話す」ことは出来るけども「字」はかけません。幼児は私たち大人に「痛い」と言葉で伝えられますが、「痛い」と感じで書くことはできないのです。
「英会話」の目的は「コミュニケーション」です。相手に自分の思いを、言葉で伝えるための手段です。それは「学問」とは違う試みです。キレイな英文法を習得することが目的ではなく、より相手に伝わる会話表現、そしてTPOをわきまえた正しいコミュニケーションを達成することが、「英会話」の目的です。
私たちの「英語」に対する苦手意識は複雑な文法、ややこしい綴りの英単語、丸暗記の学習法・・・・など、どこか「独りよがり」なものではなかったでしょうか。コミュニケーションは「文法の正否」で正解や不正解が問われるものではありません。相手に気持ちを伝えられたかどうか、そして相手の気持ちをくみ取ることができたかどうか、が問われます。そして「結果」は”点数”ではなく、相手の表情、コチラの気持ちなどであらわれます。
英会話は「相手」がいて、初めて成立します。その相手は、文化を異にする方々です。私たち日本人の常識は、相手にとっては非常識かもしれないのです。
マルやバツでは計れない、その時だけのコミュニケーションの場面で活かすのが英会話です。学問としての「英語」とは目的がそもそも違う、ということをおわかりいただけたでしょうか。
そして、会話にはある程度の「礼儀」としての「パターン」があります。そのような基本的なところから覚え始めるのが「英会話」です。「相手がこう言えば、こう返すのが礼儀」という部分です。
学校のように、This is a Pen.などという、非実用的な表現は、ある意味不要なのです。
相手とわかりあうために、相手の気持ちをくみ取るために、そしてこちらの気持ちを伝えるために、手段としての英語を活用するのが、「英会話」なのです。

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